#58 認知のゆがみを作り出す否定的スキーマ
認知行動療法の世界ではスキーマと言う独特の言葉が出てきます。
認知の歪み(自動思考)その出来事に応じて生じる考えに対してスキーマは心の奥に常にある考えになります。
いわばネガティブな考えを生み出す考えの根幹といったところでしょうか
具体的には 矢印法 と言う思考を深掘りしていく方法で見ていきます。
①私は嫌われている
↓
②私は彼を喜ばすことができない
↓
③私はどの男の人とうまく付き合うことができない
↓
④私は一生結婚することができない
③.④については事実と反していることなので自分の認知の歪みの根幹である(スキーマ)ということがわかります。
この場合付き合っている彼とうまくいかないのであってすべての男の人とうまくいかないわけではないし一生結婚することができないと言うのは自分の思い込みであると言うわけです
このスキーマと言うのは自分自身の小児期または青年期に達する段階で抑圧された思考行動パターンなどが作り出すネガティブなものを指します。
子供の頃に以下のものが満たされないとスキーマを作り出すのではないかと言われています。
●安全性
●予測可能性 自分で予測できる範囲のことがおこること
●愛情
●受容と賞賛
●共感
●親からの保護
●感情
上記のものが思春期に満たされずに大人になった時際にはスキーマの形成が起こり、何かのタイミングで爆発するんだそうな
子供を育てている親御さんは特に上記のことを普段から意識しているとはおもいますが、もう一度自分の思考を振り返り考えてみるといいのかもしれませんね。
じゃあ 思考のゆがみ(否定的スキーマ)をみつけるにはどうすればいいの?
一日の終わりにその日の出来事を振り返り7つの状況で考えてみる
引用元:サイコセラピー研究所
以上のことを書き出してみて自分で考えてみるということをするといいようです。
特に感情の部分についてはどんな感情がどのくらい割合をしめているかということを詳細に説明するとよいとのこと
まとめ
自分のネガティブな考えの根幹に気づくための認知行動療法におけるスキーマ療法の基本でした。対処法としては自分の感情を紙という媒体に書き写し、その書き写した自分の感情を外側から自分が眺めるということなのかーと感じました。実際に書くことでストレスも減ることがわかっているし、メタ認知が起動するので試してみるかちはあるかなーと思います。
ではではー
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