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#73 飛び跳ねる思考 

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この方は自閉症の方が社会で生きていく上でどんなことが辛いかということが書かれています。

とても勉強になったのでメモしておきます。

 

著者は小学校5年生まで普通小学校のクラスの中で勉強をしていたそうです。その後養護学校に行き今では特別支援学校ですね。その後高校では普通高校へ進学をしました。その中での人とのコミュニケーションや生きていく上で感じたこと、生きづらさそういったものが赤裸々に述べられていました。

 


人からの視線が怖い

障害を抱えているために人から受ける言葉や行動がとても怖く、自分がまるで原始人のようだと作者は伝えています。

 

時間の流れがわからない
時間が分からないから季節の移り変わりは目で見て確認するものだ。自分の思っている季節が自分の頭の中にしかないため、いつもと違った季節であるととても不安になる。

その不安が、自閉症者に変化を嫌う特性があるからなのかよくわからない、だけど普通の人にも新しいものを恐れる気持ちは持っているはずだよねと言うことを伝えています。

 

挨拶
こんにちは と挨拶をされた時に僕はどんなところに注意を集中したらいいのかがわからない。

人が見えていない、必要その他のものが一緒に見えてその全て一緒になったものから1番興味のあるものに注意がいってしまう

 

自分の体が「壊れたロボット」のようである

東田さんは雑誌の編集者のインタビューの途中で「ニコン ニコン」と声を発したそうです。

その理由は自分でもわからず勝手に出てしまうんだとか、僕はまるで壊れたロボットの中にいて操縦に困っている人のようだと言っています。

 

物の全体像を目でとらえることができない。走っているタイヤが回転していることや池に小石を投げるときの波紋など、一般的に注目するべき場所に注目を向けることができない。

 

フラッシュバック
フラッシュバックとなる体験が自分の身に起こったときは意外と平然としている。

そしてその体験が記憶となりふとした瞬間に思い出した際に自分の頭の中で再現され、リアルタイムで起こっているように恐怖を感じる

 

新幹線の雨
新幹線に乗っている時の雨は自閉症者から見るととてもきれいに見えるそうです。窓に貼り付いた雨粒を見ているととても落ち着く。感動を覚えるんだとか

 

まとめ

私自身、自閉症の方と接する機会が多く、(仕事上)とても勉強になりました。自閉症者が感じている苦悩や世界がどのように見えているのか深く知るきっかけになる本かなと思います。

内容もかなりライトなのですぐに読むことができますので、気になった方はどうぞ