#75 HELPING CHILDREN 私たちは子供たちに何ができるのか 【要約】
HELPING CHILDREN 私たちは子供になにができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む を読みました。
教育関係の本でありますが、しっかりとエビデンスをベースに書かれており子供たちに本当に必要な教育とは何なのかということに焦点を当て描かれています。 わかりやすくまとめていきたいと思います。
タイトルで言う非認知能力とはなにか?
①やり抜く力
②好奇心
③自制心
④楽観的なものの見方
⑤誠実さ
という5つが子供を成長させるために必要な要素なんだとか そしてその5つを伸ばしてあげられるのは幼児期までであり のちの成功に影響を及ぼす脳の発達は3歳までに起こることははっきりわかっているのである と断言し、それなのになんでみんなは3歳~5歳の子供に英才教育のような”勉強”をさせるの?と言っております。
ではこの”のちの成功”に必要な5つを伸ばしてあげるために大人が子供にしてあげられることは?
環境を整えること(ここで言う環境とは以下)
1.周りの大人が子供と遊んであげること
本の中では”絵本の読み聞かせ” ”歌を歌ったり” ”いないいないばああそび”をしてあげることが最も効果があった。(大人になった時の年収が25パーセント高い)
2.子供の興味、関心を育む空間と遊具
自然光がたくさん入る部屋、しっかりと作りこまれた遊具
ここでは主にアタッチメント(愛着) 大人との関係や落ち着ける空間などを見なすべきだと書かれており、個人の解釈ですがまだ人へ関心が薄い幼児などは”物(おもちゃ)などを介したあたたかなコミュニケーション”が大事と解釈しました。
サーブとリターン
幼児期の間には大人とのやり取りの中でこのサーブとリターンが大切であるとしています。簡単に説明すると子供がした行動に対して子供が予測できる大人の反応が返ってくることが子供にとっては重要である。とのこと
具体例
サーブ
幼児が音を立てる 何かを見る 指を指す
リターン
親が子供の関心を共有し、子供に反応すること
「そうね わんわんね」 「扇風機がみえたの?」 「あらあら 悲しいの」
など、簡単な動作や言葉、表情で子供にフィードバックをすることが大切なんだとか
研究によると特に子供が動揺しているときに親が厳しい反応をしたり予測のつかない行動をとると後々子供は強い感情を処理することや緊張の高い状況にうまく対処することができなくなるんだそう
齧歯類と人間の研究では子供がストレスを受けている局面での親のフォローがその子供のホルモンの分泌だけでなく遺伝子の発現に関わる部分で子供の発達に影響を与える証拠があるとのこと
絶対に親が子供にやってはいけないことは?
子供時代のトラウマ
虐待、ネグレクト、DVを目撃した、両親の離婚、家族の中に刑務所に入っているものがいる、精神疾患者、アルコールや薬物乱用の問題がある。
上記のようなものを子供時代に経験すると大人になってから がん、心臓病、肝臓病になる確率が2倍 肺気腫、慢性気管支炎については4倍近くになるという結果が出ているそうです。
やはり子供時代に受ける精神的な影響が大人になってから自分の体に大きな悪影響を及ぼすと言うのは改めてデータセットがあると怖いもんです。
まとめ
主に今回は幼児期について親がなにをすればいいのか?ということについてまとめてみました。簡単にここでまとめるなら”やるべきこと”として0歳から3歳までの間に子供と一緒に笑ったり、子供と遊ぶ 子供の興味・関心のある遊びや遊具を知り種類をそろえてあげる 大人同士の関係を深める(特に夫婦関係) ”絶対に避けるべき”では上記でまとめた【子供時代のトラウマ】を避ければいいと思うんですが、この文章を読む方に虐待やネグレクトを行う方はいないとおもいますんで、夫婦同士の関係と離婚、親自身の精神の安定、アルコールや薬物には絶対に手を出さないという 結論になりそうです。
長くなりましたが、やはり着目すべきは”幼児期にもっと子供と遊べ”という風に言えそうなのでお子さんを持つ方は幼児期は仕事よりも家庭を優先した方が、その後の人生の苦難を少しでも和らげることができそうです。
次回は思春期には?というところで書きたいと思います。
ではではー