#88 フロー体験 喜びの現象学 【要約】3
前回の 続きになります。
♯85 フロー体験 喜びの現象学 【要約】2
いよいよ 最終です。
第7章 フローとしての仕事
仕事をしているときこそフローに入りやすい
逆に余暇活動など自分がリラックスしているときほどフロー状態には入りづらい
仕事をしている職場で実際に働いているときにフロー状態に入りやすいことが報告された
肉を切る職人の例
フロー状態であると肉をとても繊細に切れる
だが、その状態でも意識化では注意を包丁に集中し続けている
何よりもこの章では①仕事とどのように向き合うか ②人間関係 について述べられている
そして人間関係がうまくいかない人は孤独になりやすい だからこそ社会を変えようとすることの方が多いが自分を変えることの方が簡単であり意味のあることだと言っています。
第8章 孤独と人間関係の楽しさ
なにもフロー状態は”課題に取組むときにだけ起こるわけではないよ”というのがこの章の要点になるのかなーとおもいます。
”最適経験”に代表されるフローの条件というのは自分にとってちょうどいい課題に向き合う 挑戦と自分のスキルのレベルが釣り合っているときにこそフローに入りやすいんですが、心のエネルギーが他者に向いているときにでも(人間関係)孤独な時よりもずっとフローに近い状態で心のエネルギーが投入されている状態にあるよと伝えています。
第9章 カオスへの対応
ここがかなり大事なことを伝えている章であり、具体的な内容でもあります。この本のなかではフローに入るためには”自己目的的な自己”であれ!と言っています。
わかりやすくいうと”人生に目標をもて!!” といことになりましょうか
詳しく説明すると
自己目的的な自己
苦難や逆境においても目標に向かって努力しようとする
①目標の設定
長期の人生の計画や週末の計画などでも些細な目標を達成にむけて努力することは逆境にも強くなるし、フローに入りやすい
②活動への没入
自分の能力と集中する対象のバランスが合っていると良い
具体例 難しい数学の計算ではなく、自分一人でできる方程式の計算など
③目の前のことに集中し続ける
集中し続けることにより、フロー体験すると自意識がなくなり、目の前の集中している作業にのみ意識が向く
第10章 意味の構成
ここでは全体のまとめが書かれています。
大概の人が人生を生活をするだけで手一杯になっている、人生の意味なんか考えてる余裕なんかない、だけど幸福になりたいのであればフローが必要なんだ。 何か物事に集中している時こそ人は幸せだと感じてる
目標が明確にない人はフローを感じるものを探すだけでも良い目標が先に来るのではなく自分が集中できるものを切り取って選択していくこと
資本主義経済は私たちを幸せにしてくれるわけではない
幸せになりたければ自分でどのようなことに集中ができるのかを探し続けなければいけないよ
過去の偉人たちも同じように自分の大きな目標に向かって努力し続けることによって自分の人生を切り開いていった。というふうになるでしょうか
まとめ
かなり内容が複雑な本の内容なので”これってどういうこと”とか”なにがいいたいの?”と感じる部分が多い本でもありますが、人の心の中がどのようにして動いているのかを言葉にしているので非常に理解するのが難しいんだなーと感じました。ただ、フローの根幹となる”最適経験”や物事への”没入”による”自己忘我”などわかりやすくフローやゾーンに入る目安のような考え方について触れることができるので読んでみて損はないと思います。(長いので挫折の可能性ありですが.....)
ではではー