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♯110 嫌われる勇気 【要約】

嫌われる勇気を読みました。 アドラーの考え方を哲人と青年の対話形式でわかりやすく伝えている良書であります。

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内容は5つに分けられており本の中では”第5夜”まであります。

 

第1夜 トラウマを否定せよ 1-62

第2夜 すべての悩みは対人関係 62-128

第3夜 他者の課題を切り捨てよ 128-174

第4夜 世界の中心はどこにあるのか 174-222

第5夜 「いま、ここ」を真剣に生きる 222-282

 

という中身の構成になっています。

心理学の世界では三大巨頭と呼ばれる3人のすごい方たちがいらっしゃるようで、フロイトユングアドラーという風になっているようです。

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 ざっくりとこんな分け方でしょうか? 

 

第1夜 トラウマを否定せよ 1-62

引きこもりの男の話

家に引きこもる男がいたとしてその男は過去の原因によって(トラウマ)外に出ることができないと思っている

原因論・・・フロイトユングの考え 過去のできごとが今の自分を作る

 

アドラー心理学ではしっかりと原因論の考え方を「過去は関係ない」と否定しています。


外に出たくないから不安と言う感情を作り出す
<目的論>・・・アドラーの考え 外に出ると自分が傷ついたり、引きこもっている以

        上の労力がかかるからそれを避けるために不安という感情を作ってい

        る。

 

驚きの発想でした。 そして、人間の感情なんてあてにしてはいけないよ 感情なんて道具だから とも言っています。


人は怒りを捏造できる
茶店でコーヒーを出るときに店員さんが洋服にコーヒーをこぼしてしまった。その時にこぼされた本人は大声を上げてどなった


たけど、これも目的論という考え方からすると大声を出すために怒りの感情を作ったと捉えることができます。


例えば当日ポケットの中に刃物が入っていたとしてカッとなってさしてしまったということになりますか? ならないはずです。

「あなたは自分の感情を抑えて、刃物を向けることはないでしょう」

と伝えています。 非常になるほどと思わされる話です。

過去に支配されない生き方


原因論では過去の出来事やトラウマが今の自分を作っていると言う考え方である
「人は感情にあらがえない存在である」

 

だからこそ過去のできごとが現在の自分を決めているから、人は変わることはできないんだよ と考えやすい

 


目的論では人が常に変わっていくことができるという考え方

 感情は道具なんだから自分の使い方次第で目の前の人間関係は変えられる。

今日から変わっていける と言っているんですね 

なんだか、厳しいような 非常に勇気づけられる話なんです。


44 不幸になっているのあなた自身のせい
ソクラテスパラドックス

人生のどこかの段階で不幸であることを自分で選んでいる。そのほうが得られる結果が楽だと思っているから 

「変わらない方が楽だから」 を選んでいるんだよ と

そうではなく、与えられているもの 今自分自身がもっているもので幸せになる勇気を持つことが大切だよ とも言っています。

 

第2夜 すべての悩みは対人関係 62-128
65 赤面症の女の子
付き合いたい男の子がいる赤面症の女の子が「赤面症が治れば付き合える」
と言うのは振られてしまう恐怖を赤面症と言う理由を持ってきて告白しないことをえらんでいる。

ここでもアドラーは厳しいんですね。「振られるのが怖いんだろ」「そんな理由をつけて告白を避けてたら人生は変えられないよ」 と


73 劣等感なんてお前の思い込み


劣等感は主観的な解釈が入り、自分で思い込んでいるだけだよ。他人から見た客観的な事実こそが実際の真実である


私は学歴が低いから成功できないと思っている人がいたら
単純にいっぽ前に踏み出す勇気が出ない、努力をしたくない、ライフスタイルを変えたくない、遊びや趣味の時間を犠牲にしてまで変わりたいと思っていない
そのままである方が楽である


84 自慢は劣等感

自慢するやつは劣等感を抱いているから、自慢したいんだよ
劣等コンプレックス・・・人よりも劣っているという不安
優越コンプレックス・・・人よりも優れているという優越感

 

例えば 【優越コンプレックス】

昔の俺は〇〇していて、結構モテテたんだよ 今はあれだけどとか

昔はいい車のってたけど、いまはねー  とか

”今の自分を否定”するために過去の自分の優れてた時期を持ち出して権威づけをしようとする行為

 

アドラーは一言で片づけています。「お前は優越感に浸りたいんだろう?」

例えば 【劣等コンプレックス】

不幸自慢

大好きな「あの子」に振られた!相談相手に「どうせ、俺の気持ちなんてわからない」

とか

身長が低いことを「身長の高い人は低い人の気持ちなんてわからないよねー」とか

不幸を武器に相手を支配しようとしている。

ここでもアドラーは「”理解”してほしんじゃないでしょう?相手を自分の思い通りに動かしたいんでしょう?」 と伝えてきます。

 

弱いことは武器(権力)だから世の中で一番力をもっているのは”赤ん坊”ということも書いてあります。弱さによって周りの大人を支配しているんだと。

 

 


91 人生は他者との競争ではない
あの人には勝ったあの人には負けたなどという文脈で人生の判断基準をもうけると優越コンプレックスや劣等コンプレックスになってしまう

イケメンは人生の勝ち組とかいう考えは捨てた方がいいと伝えています。

その中でも面白かったのは

「お前の顔を気にしているのはお前だけ!」

という言葉です。


105 非を認めることは負けじゃない

自分の悪いところを認めることは=負けた じゃないよ

例えば

<上司>お前はほんとに仕事ができないな 給料泥棒かよ

<自分>我慢する

という、やりとりがあったとしてこの”我慢”ということ自体も競争(権力争い)にとらわれている と言っているんですね

対人関係の中で自分の主張は”正しい”と判断した時点で権力争いになってるんだと、だからこそ”我慢する”という事象は”自分は正しい”ということになっているんだよ


108 人生のタスク

対人関係の問題からはどんな人も逃れられないよ

①仕事

②交友

③愛

この3つが人生のタスク 逃れられない問題

 

 

一人の人間が社会的な存在として生きていこうと思ったら直面せざるをえない問題 

だからこそ、問題ときちんと向き合わなければいけないよ


116 赤い糸と頑強な鎖

人生のタスクの中で最も難しいのが”愛”

友達だったときは許せたことが恋人になると許せなくなることがある

でも

一緒にいて緊張をしいられるような関係は恋ではあっても愛ではない (頑強な鎖)

この人と一緒にいるととても自由に振る舞えるそういった関係が愛情 (赤い糸)

 

相手を束縛するな! 対等の関係であることを忘れてはいけないよ

と伝えています 

 

119 人生の嘘

あなたが”あの人”を嫌いな理由は人生の3つのタスクから逃げたいだけ!

あの人の〇〇が気に入らないから嫌いなんだとか、 相手はなにも変わっていないのに相手の欠点に目が行くのはあなたの「目的」が変わったからだよ

他者を敵だとおもうことで対人関係のしがらみから逃げようとしていませんか?

アドラー心理学ではこのことを さまざまな口実をつけて人生のタスク 仕事 交友 愛 を回避することを「人生の嘘」と呼ぶそうです。

自分の人生の在り方(ライフスタイル)を決めるのは自分

他人を敵とみなすか 味方ととらえるかを決めているのも自分自身

とらえ方ひとつで 世界の見え方は変わってくるよ 勇気をだして!人生の嘘にとらわれないで、人と関わることをあきらめないで と強く背中を押してくれる内容となっています。

 

まとめ 

人生の考え方として”とらえ方””見方”を大きく変えてくれるのが嫌われる勇気であります。世界はシンプルだし、勇気を出せばすぐに自分は変えられると教えてくれる内容になっています。何よりも考え方の根本に”感情なんて『目的』のための道具”ということを忘れなければ、自分自身の世界の見方がゆがんでいるかもしれないこと 都合よく世界をとらえているかもしれないということに常に注意をむけることは簡単になるかもしれません。

 

ではではー