♯54 日本人は遺伝的にお酒ってどうなの?
年末ということでアルコールを飲まれる方も多いかと思います。
そこでアルコールについて調べていたところ面白い記事を発見したので紹介しておきます。
日本の筑波大学で行われた日本人のお酒に対する遺伝的な傾向って各県でどれくらい変わるの?
というのが出ていたのでランキングにして発表します。
結論から 県別 遺伝的にお酒に強いランキング
NN型 ND型 DD型
1位 秋田 76% 23% 1%
2位 岩手 73% 23% 4%
3位 鹿児島 70% 29% 1%
という結果になてっています。
〇〇型の説明をしときますと
簡単に
NN型・・・お酒を分解するため遺伝子が備わっている。
ND型・・・お酒を分解はできるがあまり得意ではない。
DD型・・・まったく分解することができない。
という感じです。
逆にアルコールが得意ではない県民は?
NN型 ND型 DD型
1位 三重 36% 54% 10%
2位 愛知 41% 47% 12%
3位 石川 45% 44% 11%
ヨーロッパの白人やアフリカの黒人などはアルコールの分解ができるNN型に属するそうで、実はアルコールをまったく分解することができないDD型遺伝子を持っているのはアジア圏に所属してい人だけなんだそうです。
どうしてモンゴロイドのみがこのアルコールを分解できない遺伝子になったのかは著者が解説しているんですが、
もともと日本列島に住んでいた縄文人(古モンゴロイド系)はお酒の分解酵素(N型遺伝子)のみだったそうでお酒に強い民族しか住んでなかったそうです。そこに朝鮮半島から移り住んできた弥生人(新モンゴロイド系)が移り住んできたことによって混血となり、関東あたりに広がったんではないか?と考えているようです。
また、下の画像を見ると面白いんですが、東に進んだ弥生人(D型遺伝子)は山岳地帯(北アルプス、南アルプス)などに阻まれ、その手前の平野部にD型遺伝子がたくさん繁栄することになったと考えているそうです。もともと弥生人は稲作が主だったようで山岳地帯では稲作が十分にできないことがD型遺伝子が中部・近畿地方に蓄積する要因になったそうです。
N型遺伝子(お酒に強い)配置
引用元:Genes associated with action following the consumption of alcoholic beverages
and coffee, and the frequency of those genes in Japanese
弥生人:朝鮮からの渡来人(D型を持っている:お酒に弱い)
縄文人:もともと日本列島に住んでいた縄文人(N型を持っている:お酒に強い)
まとめ
日本人の県別におけるお酒の遺伝的分解能力についてみてきました。もともと日本列島に住んでいた縄文人にはお酒の分解酵素を持ったN型遺伝子が多く。特に東北地方においてはお酒に強いということが言えそうです。
ただ、個人的にはお酒に強かろうが、お酒自体を飲むことはやはり健康には間違いなくわるいので現代では”飲めない”方が実はメリットの方があるんではないかと思ったりもしております。
自分の遺伝的傾向について知り、長所、短所を生かすということになりそうです。
飲める方もくれぐれも飲み過ぎにはご注意をー!
では またー!
参考文献