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#76 HELPING CHILDREN 私たちは子供たちに何ができるのか2 【要約】

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前回は幼児期について親が子供にどのように教育をしてあげると効果的なのかについてまとめました。

 

 

今回は思春期にどのような教育が、子供の将来に良い影響与えるのかについてまとめていきたいと思います。

 

思春期においては規律を守らせる(厳しい罰則)は落ちこぼれを救えない

 

学校におけるいわゆる落ちこぼれと言われる人たちは幼い頃に子供時代のトラウマを持っていたり、夫婦関係が良くなかったりすると子供自身の実行機能の発達が阻害されるために起こるんだとか

 

簡単に言えば思春期に起こる子供の反抗は怒りを抑制するための実行機能の発達がうまくされなかった。と言えるんじゃないでしょうか

そんないわゆる”落ちこぼれ”といわれる人たちに厳しい罰則を与えてもむだだよということを言っています。

理由は”すでに学力で落ちこぼれている人間に罰則を与えても自己肯定感をさげるだけ” 

 という結論を出しています。 その子に応じた学習レベルと暖かいコミュニケーションが必要だとしています。

 

 

内発的動機付けはどこまで効果があるのか?

簡単に言うと勉強したらものを買ってあげるよなどの親の子供に対するモチベーションを上げる行為
これについては全くの無意味であり学習効果はなしとの結論を出しています。

 

では親が子供に主体的に物事に取り組んでもらうにはどうすればいいのか?

ここでは3つ大事なものが示されています。

 

①自律性・・・子供が自分で物事に取り組んでいるという感覚

②有能感・・・やり遂げることができるが簡単でないタスク(子供たちの現在の能力を少しだけ超える課題)

③関係性・・・大人(教師など)に認められている感覚、好感、尊重されている感覚

 

以上が非常に大きな子供を動かす、モチベーションになるそうです。
特に低所得層の子供や不十分な教育環境に育った子供には大きな役割を果たす。

 

物で釣るような行為や子供に罰を与えるような行為は何の意味も影響もない

 

 

あきらめずに学び続ける姿勢こそが成功への近道だ!というのはわかるが大人が子供にこれを教えるにはどうすればいいか?

 

ここでは4つのマインドセットが大事だよということを言っています。

 

①私はこの学校に所属している
②私の能力は努力で伸びる
③私はこれを成功させることができる
④この勉強は私にとって価値がある

と言う4つの考え方を持つことが、諦めずに学び続けるために必要な要素と言えるそうです。

 

 

子供にとっては小さなフィードバック(褒められる)でも目覚ましい効果がある

 

生徒が作文を書いたものに対して教師が小さな付箋で称賛のメッセージをつけたところそのメッセージを受け取った人たちは他の人たちよりも点数が高く生徒の積極性や成績に影響することがわかった。

 

 

 最後に

 

この本を読んで特にいいなと思った一文があるので書いておきます。

 

どんな指導法を取ろうとも構わない
大事なのは暖かい、正面から向き合ってやりとりだ そうしたアプローチはどんなものであれ子供たちに深い何より大切なメッセージを伝える

帰属意識、安全、安定についてのメッセージ、世界における自分の居場所について


さらにそれを神経学的に言うのであれば乳幼児の脳の中ではシナプスの形成、樹状突起の前提、DNAのメチル化が起こっていて、これら全てがこの先の学校での成功に貢献する。

 

 非常に共感できる ありがたいなーと思わされた文章です。

 

まとめ

 思春期における内容をまとめてみました。ここでも幼児期における教育は非常に大事だよー ということは示されましたが、思春期においては”落ちこぼれ”には規則を守らせる罰則ではなく、レベルに応じた学習内容の見直しと暖かな教師とのコミュニケーションが大事といえると思いました。そしてなにより、生徒の小さな行動にフィードバック(称賛)を返せる教師こそ(大人)有能という結論になりそうです。

 

 

ではではー