♯68 ファイトケミカルについて4
ファイトケミカル3の続きです。
なかなか書くのが進まず、 というよりもデータ収集(エビデンス)が難しく少しずつですが書いていきますねー
●クマリン
含まれている食品:シナモン
効果:抗酸化作用、慢性疾患予防
クマリンはシナモンに多く含まれている抗酸化物質であり、炎症を抑制する効果が有名です。そのため、心臓病や糖尿病、癌などの予防として効果があるということが言われていますが、やはり取り過ぎは毒なようで体重1kgあたり、0.1mgが摂取上限とされています。
●クロロゲン酸
含まている食品:コーヒー、お茶
効果:抗酸化作用
コーヒーなんかに含まれるクロロゲン酸、実はカフェイン含有量1%~2%よりも、含有量が多いんだとか、その量は5%~10%も含まれているそうです。
コーヒーが食後の血糖値の上昇を抑えるというのはこのクロロゲン酸の作用もあります。
含まれている食品:マリアアザミ
効果:肝臓の働きを高める
マリアアザミという植物の中に含まれている成分、体内での重要な解毒成分である「グルタチオン」を生成促進する作用があることがわかっており、体の解毒を担う肝機能を向上することが有名です。
●エラグ酸
含まれている食品:ブラックベリー、ラズベリー、ブルーベリー、イチゴなど
効果:抗炎症、抗肥満作用
あまり聞きなれない名前のエラグ酸ですが、ベリー類に含まれていることがわかっている成分です。このエラグ酸は炎症に効くことはもちろん肌のコラーゲンを守り、皮膚細胞を若々しく保ってくれるということもわかっています。
●ジンゲロール/ショウガオール
含まれている食品:生姜
効果:抗炎症成分、抗酸化、殺菌作用、代謝促進など
生姜は健康にいいというのは有名な話ですが、このジンゲロールは加熱するとショウガオールという成分に代わり、更に乾燥させると抗酸化作用が400倍にもなるといわれているとんでもない食材
ぜひ、毎日の食事に取り入れたい食材です。
●テアフラビン
含まれている食品:紅茶
効果:抗免疫作用、抗酸化作用
最近ではテアフラビンにインフルエンザの感染力を弱めるということがわかり、冬になると積極的に飲むことが推奨されつつあります。ほかにも 心臓病のリスク低下、LDLコレステロールの低下、血圧の低下、血糖値の減少に効果があるなどさまざまなエビデンスを持っている成分でもあります。
もともとは緑茶カテキンが発酵したことにより、成分の形がかわることでテアフラビンになるので緑茶に近くとも異なる良い成分であるとは言えそうです。
●ナスニン
含まれている食品:ナス
効果:抗酸化作用
その名の通りナスに含まれるアントシアニン系のポリフェノールです。
●フェルラ酸
含まれている食品:米ぬか、小麦
効果:抗酸化作用、認知症予防
認知症の予防に効果があるかもというネットの記述が大変多いのですが、論文データを見てみると有用なものがなく実験結果などをみても大きく効果があるとは思えないものが多くおすすめはできないですが、経口摂取ではなく多くはスキンケア剤として使用されるものが多い様子。
●ルテオリン
含まれている食品:セロリ
効果:抗酸化作用、抗炎症作用、
セロリに含まれるルテオリンですが、尿酸値の値を下げる効果がわかっており、痛風に効くかもということが言われております。また、ヒスタミンを分泌するマスト細胞と呼ばれる免疫細胞を抑制し、アレルギーの抑制を行うこともわかっています。
●エリオシトリン
含まれている食品:レモン、かんきつ類
効果:抗酸化作用
レモンなどに含まれる香り成分なんですが、LDLコレステロールを低下させる(マウ実験)や運動時の体の酸化ストレスをやわらげるかもなんてことがわかっています。
●ケンペロール
含まれている食品:お茶、ブロッコリー
効果:抗酸化作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用
ケンペロールはがん抑制効果があるかもということがわかっています。抗炎症作用についてもかなりの結果があるようで炎症が原因で起こる病気を未然に防いでくれることがわかっています。
まとめ
ファイトケミカルについてまとめてみました。やはりデータ(エビデンス)があるものは先人の方々が使ってみてやっぱり効果ありそう。というものがほとんどなのでこの中だとやはりしょうがなんかは日々の料理なんかに積極的に使っていくと体を抗酸化成分で満たすことができるんではないでしょーか
あとは結構個別で取るのが難しいものもあるんですが、こういった小さな食品のプラスの栄養素って意外とバカにならないんだろーなーとも思っています。
ではではー