♯28 AGEs(終末糖化産物)対策
AGEsの話です。
Advance Glycation End Products (終末糖化産物)というやつです。
改めてAGEs研究のプロである。
山岸昌一さんの 「老けたくなければファーストフードを食べるな」を読みました。
キンドルで読んだのですが、非常に中身のある 勉強になる本でした。
以前ににも扱った記事で
♯19 AGEsってなんですか?
https://khy.hatenablog.com/entry/2019/10/20/021217
という内容で書かせていただきました。 が、 改めて知られていない知識や研究の内容などが満載だったので、もう少し踏み込んで書いていこうかと思います。
AGEとは糖とタンパク質が加熱によりくっついた状態になってしまうこと
そのうえで対策としては①なるべくAGEsの多いものは避ける②カルノシンという物質にAGEs生成を抑制する可能性があるから単価の安いカルノシン前駆体(ベータアラニン)を摂取するといいかも
というおおまかな話をさせていただきました。
山岸さんの本の中では、
まず、 老化抑制を語るうえで
糖尿病という病気について深くふれています。 糖尿病は老化モデルとして研究するべき対象であり、糖尿病に効果のあるものは大きく老化抑制に効果があるのではないかと
AGEsという物質が体の中で悪さをするまえにHbA1cという前駆体のような物質として存在しているそうな
なので身体の中のAGEsの量を図りたければヘモグロビンa1c(HbA1c)の量を図るといいとおっしゃっていました。
これなら健康診断の中の値からどれくらいの量のAGEsがたまっているかおおよその値がわかりそうです。
さらにはマウスの実験で腹八分目でカロリーを制限したマウスに対して食事制限をした20%分のAGEsをドリンクで飲ませると長生きしくなったのだそうだ。
ここから何が言えるのかというと、食事によって蓄積した分のAGEsが体内で血管内にプラーク(ごみのようなもの)を発生させ、回収ができなくなりがんや、そのほかの病気の原因になっている
更には 果糖 についても話しています。
果糖は体にわるく、依存性が強い、ブドウ糖の10倍のスピードでAGEを生成するのだと
10倍ですよ!! 10倍!
要は血糖値 と 時間 というのがキーワードとなるようで下の式に直せるようです。
血糖値×時間=AGE蓄積量 である
そう考えると血糖値を急激にあげるようなGI値の高いものはなるべく控えるべきですね。
あー なるほどね
なんとなくわかったよ でも 実際僕たちはなにをすればそのAGEを体に蓄積しないようにすればいいの? というところですよね
以前にも書きましたが カルノシン という物質がAGEsの生成を阻害する可能性があることと
この本の中では経口摂取したAGESを体内に蓄積する前に吸着してしまえばいいんじゃないか?と考えたようです。
そのなかでも効果を示したものが以下
AGE吸着率
クレメジン 29.5%
キチン 64.3%
キトサン 28.8%
効果の高そうなものだけ抜粋
まずは
クレメジン
クレメジンというのは、クレハにより開発された高純度の多孔質炭素からなる球形微粒状の経口吸着薬で、内服により慢性腎不全における尿毒症毒素を消化管内で吸着し、生体内に吸収されずに便とともに排泄されることで
簡単に説明すると 腎臓の不調→尿や血液に毒素混入→クレメジン飲む→毒素を便と一緒に排泄する
ような薬
少し説明がなされているサイトがあったので
https://www.mg-clinic.com/blog/2013/05/kremezin.html
上記サイトのようにAGEをなかったことにはできないとは思いますが、30%近い効果なので試す価値はありかも
キチン キトサン
これはカニやエビの甲殻に含まれる物質ですね
こちらもAGEsの吸着に効果があったようでキチンにいたっては64.3%という値がでています。
こう見ると普段の食事はAGEの含有率の低いものを選択し、(特に肉類はAGEがたまりやすいので注意し)
揚物、焼き物などを食べる時などにキチン、キトサン、クレメジンなど時々食べなければいけない場面の際に緊急避難的に上記サプリメントや薬を服薬することで自分の体をAGEから守ることができそうです。
ではではー!